対人恐怖症とは

また、この頃は、精神的にも未熟なので、一度失敗すると、それが大きな傷となって、対人恐怖症を発症してしまうのです。
そうしたことから、できるだけ、対人関係を避けようとする行動を取るようになるのです。
仕事を持つ男性が、特に対人恐怖症になりやすく、最近では、女性もなりやすくなっていると言われています。
元々、スピーチが得意な人が、結婚式のスピーチで失敗したことによって、対人恐怖症になった例もあります。
日本の社会では、他人からどう見られているのかということをとても気にする社会なので、対人恐怖症になりやすい要素が強いのです。
この対人恐怖症は、基本的に、日本独特の病気とされていて、欧米諸国では、あまり見かけない病気なのです。

対人恐怖症で悩んでいる人は、自分の行動や態度がどうしても、不適切に感じる傾向にあります。
どうしても、そうした緊張する場面から、逃げたくなってしまうのです。
対人恐怖症に陥ると、常に、他人に嫌われないかと不安におそわれるのが特徴です。
あるいは、電話で取引先から叱責されたことによって、電話恐怖症から、対人恐怖症に発展した人もいます。
欧米社会においては、自己主張を尊重する、個人主義が確立されていますが、日本では、その点は、まだまだで、そうした背景に、対人恐怖症という存在があるのです。
必要以上に、軽蔑されたり、受け入れてもらえないなどと悩んでしまって、結果的に、対人恐怖症の症状を引き起こしてしまうのです。
そして、対人恐怖症が悪化すると、自分の欠点によって、人が嫌うと感じ、そのことで、避けられていると思うようになります。
対人恐怖症には、発病しやすい時期があり、多いのが、思春期だと言われています。
思春期の頃というのは、多感な時期で、どうしても、他人の目を意識するからです。
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