2011年10月20日木曜日

増殖性【糖尿病網膜症】

【糖尿病網膜症】には、増殖性網膜症があり、これは、その進行段階を現しているものです。
新生血管は出血しやすいので、硝子体中に大きな出血をひきおこし、増殖性【糖尿病網膜症】で、硝子体の変性萎縮が起こり、網膜剥離をひきおこして失明に至ります。
新生血管というのは非常にもろく、破れやすい血管で、新生血管が網膜から硝子体に入り込んできて、増殖性【糖尿病網膜症】を引き起こします。
そして、増殖性【糖尿病網膜症】では、網膜の血管が閉塞して、網膜の一部に血液の供給されない部分が生じることで、その代りに、新生血管が出現するのです。
増殖性【糖尿病網膜症】では、視界がぼやけて、黒いチリのようなものがちらついて見えるようになります。
糖尿病の内科的コントロールとは無関係に、増殖性【糖尿病網膜症】は進行していきます。
増殖性【糖尿病網膜症】は、病変が硝子体にまで及んだ網膜症のことを指し、この状態になると、閉塞した血管は再開通することはありません。
網膜剥離が黄斑部でおこると増殖性【糖尿病網膜症】で、失明してしまうので、危険です。
新生血管が網膜上で出血を起こすことを眼底出血といい、硝子体出血が起こると、視力が低下することから、増殖性【糖尿病網膜症】になると言われています。
【糖尿病網膜症】の進行段階としては、初期段階の単純網膜症、次の段階の前増殖網膜症があり、そのまま放置すると、最終段階の増殖網膜症になるのです、
糖尿病で高血糖が続くと、網膜の毛細血管が詰まり、酸素が不足し、それを補うため新生血管が網膜上にでき、結果的に【糖尿病網膜症】になるのです。
これが網膜を引っ張るので、眼底からはがれる網膜剥離が起きて、ものがゆがんで見えたり、視力が極端に低下してきて、増殖性【糖尿病網膜症】に至るのです。
レーザー光凝固の治療は、初期の増殖性【糖尿病網膜症】に対して有効で、この場合、アルゴン、クリプトンなどのレーザー光を使います。
また、増殖性【糖尿病網膜症】の治療には、黄斑部を除いた網膜全体に行なう汎網膜光凝固と、新生血管がある部分の網膜だけに行なう局所網膜光凝固があります。

【糖尿病網膜症】になり、硝子体出血が繰り返されると、網膜と硝子体の中に増殖膜ができます。
増殖性【糖尿病網膜症】の手術は原則として局所麻酔で行うようになっています。

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