2012年9月6日木曜日

【自律神経】に漢方薬


【自律神経】をやられると、様々な不定愁訴が現れますが、西洋医学では原因が明確にならない以上、完璧な治療法がないというのが現実のようです。
従って、更年期障害などに悩む女性にはいいのかも知れませんが、男性には効かない可能性もありますね。
ただ、東洋医学の最大のメリットは、具体的な原因や症状を明確に区分しなくてもいいというところです。
故に、人によってその原因も症状も大きく異なり、しかも中々明確にしにくい【自律神経】系の不具合には適していると言えるようです。
皆さんもよくご存じの通り、西洋医学では、目の病気は目を、手足の病気や怪我は手足を、そして、内臓疾患は内臓を弄る事で治療します。
そして、今も昔も【自律神経】のバランスを整える漢方薬は大人気という訳ですね。
そこで、按摩や鍼灸といった治療や漢方薬が思いの他効果を発揮する事も珍しくないようです。
ただ、そういう面から見ると、そんな【自律神経】の乱れに中国4000年の歴史の漢方薬が効くというのも面白い話ですよね。
空気が綺麗でストレスなんて殆どなかった大昔には、【自律神経】失調症などという病気も存在しなかったはずです。
その証拠に、こうした神経系の不定愁訴が一つの病気として診断されるようになったのは、戦後の事。
実際、漢方の服用で【自律神経】失調症を克服したという人も多いようですよ。
なので、もし本格的に漢方を取入れたいと想われるのであれば、やはり専門家に相談し、自分にあった処方をしてもらう必要性が高いでしょう。
が、しかし、王朝時代の中国では、上流階級の人々は常に心身ともに苛酷な状況にあり、【自律神経】をフル活用していたと思われます。
当然、東洋医学だって、時代の流れに合わせて発展して来たはずでしょうから、その過程でそういう漢方が登場して来たのかも知れません。
いつの時代も競争社会を生き抜く人たちは大勢いて、ストレスを溜め込んでいるという事なのでしょうか。
それに対し、東洋医学は、そこに続く気の流れを正常にする事で様々な部位の様々な不具合を改善して行きます。
けれど、この、加味逍遥散はホルモンバランスの乱れを整える事で【自律神経】を調整して行く漢方薬のようです。
かと言って、東洋医学なら、確実に【自律神経】のバランスを整えられるのかと言うと、これもまた残念ながらノーでしょう。
それこそ富みに物を言わせ、【自律神経】を調整する高価な漢方薬を服用していたのかも知れませんね。

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