2012年12月12日水曜日

【延命治療】とは


【延命治療】というと、普通考えられるのは、回復の見込みが期待できず、死期が迫っている状態への患者に対して施す治療になります。
また、【延命治療】の場合、その人の身体的条件や、本人の意思も尊重されますが、それだけで良いのでしょうか。
また、【延命治療】で得た状態というのは、どのくらいの生命の質があって、それを維持できるのでしょう。

【延命治療】の是非は、日本ではまだ判断がつきかねていますが、その問題はどのようにすれば片付くのでしょう。

【延命治療】は、単に命を長引かせるだけで、意味がないという意見も多く、社会問題にまで発展しています。
栄養の補給は必要な救命治療なのであると考えると、【延命治療】は、意味のない治療とは言い切れません。
非常に判断が難しいので、【延命治療】は、これまで、結論が出てこなかったのです。
食事を取れなくなった高齢者に栄養を点滴すると言うのは、果たして、正しい【延命治療】なのでしょうか。
そして、昇圧剤投与で心肺機能の維持を図ったり、【延命治療】では、水分や栄養の点滴などを実施したりします。
【延命治療】というのは、実際の医療の現場においても、これが本当に大切な救命治療なのかどうか、物議を醸しています。
現実問題として、家族が【延命治療】のための栄養の補給を拒否すると言う例はほとんどありません。
アメリカでは、栄養を与えずに、安楽死させるということは当たり前のようになされていますが、【延命治療】の問題を抱える日本においては、そうはいきません。
どこきまでが、救命で、どこからが【延命治療】になるかというのは、非常に難しい問題なのです。
【延命治療】の措置をした場合と、そうでない場合の生存期間には、どれくらいの差があるのでしょう。
苦痛がなく、喜びや楽しみのある生活を取り戻すことができなければ、果たして、【延命治療】にどけだけの意味があるのでしょう。

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