2012年12月15日土曜日

【延命治療】の定義


【延命治療】というと、命を少しでも長らえるために行う措置になりますが、実際に定義というと、中々、難しい問題があります。
また、年齢的に手術をするのが難しい癌患者が行う治療行為が【延命治療】かというと、それについても、決まった定義というのはありません。
基本的な【延命治療】の定義は、患者が治癒不可能な病気になった際、回復の見込みがない人に対して行う行為のことを指します。

【延命治療】は、患者が年齢的、身体的に手術を受けられない状態の時にもすることがあるので、簡単には定義できないのです。
延命する行為そのものが、【延命治療】に当たるので、その範囲は広く、定義づけるのは非常に難しいと言えます。
そうした中、医療の現場では、【延命治療】の定義が明確でないことから、少し苛立ちを見せる医師もいます。
つまり、死が避けられないような状態になった時、薬物投与や化学療法、人工透析、人工呼吸器などで、【延命治療】を実施します。
つまり、【延命治療】に対する定義や治療については、しっかりとした基準が定まっていないのです。
治療ができない状態になることが、【延命治療】に結び付くのか、というと、その定義は曖昧です。
いまだ【延命治療】の定義が曖昧であることから、日本救急医学会では、法曹、倫理、宗教関係者から寄せられた意見を募って、検討案を練っています。
また、【延命治療】で効果が得られない場合は、水分や栄養の補給を制限するという手もあります。
【延命治療】の定義がない今、中止は、患者本人の意思の確認、もしくは、家族の意向に従うしかないのです。
そして、家族が判断できない場合は、【延命治療】の中止は、現場の医療療チームが判断するしかありません。
全脳機能不全に陥った場合や、治療を継続しても死亡することが予測されるような場合には、【延命治療】はあまり意味がありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿