2014年1月26日日曜日

【適応障害】の診断基準


【適応障害】の症状は鬱病や統合失調症に非常によく似ていますから、その診断基準と照らし合わせて判断する事が重要なポイントになっています。
ただし、鬱病とは全く異なり、周囲の環境や人間関係がストレス因子となって発症する精神疾患。
だからこそ、【適応障害】の診断基準のガイドラインというのがしっかりと存在するのです。
因みに、類似の特定の環境に適応出来ないと言うパニック障害という病気もありますが、これともまた診断基準が大きく異なります。
鬱病でもない、不安障害でもない、パニック障害でもないストレス性の精神疾患、それが【適応障害】なのであります。
まあ確かに、鬱病と同じように情緒面や行動面に様々な異変を来すため、診断基準が難しいというのは否めないでしょう。
ずっと同じ家に同じ家族と暮らし、同じ職場で同じ同僚と働いていたとすれば、取り敢えず大きな環境の変化はなかったと見なせるでしょう。
そして、その診断基準によると、【適応障害】を発症すると、社会的機能が著しく障害されると記載されているんですね。
ただ、私たちの日々の生活というのは、一見穏やかに見えても、かなりの高頻度で微妙な変化や変動を繰り返しているものです。
そのため、世界保健機構の診断基準ガイドラインというのも設けられています。
そのため、その微妙な動きの中に【適応障害】の要因となるストレス因子が含まれている可能性は低くないのですが、その診断基準は実に難しいんですよね。
とにかくとても細かな分析をしないと判明しない事もしばしばで、結果、鬱病に分類されてしまう事も出て来てしまう訳です。
ですから、そうした鬱病や統合失調症がない状態で情緒不安定なのであって、初めて【適応障害】と見なすというのが診断基準のようですね。
とは言え、ストレス性の精神疾患において、鬱状態や不安感を伴わない事はめったにありません。
まあ関連のブログやサイトを読んでいただいても分かっていただけるかと思いますが、【適応障害】と鬱病との診断基準は正に紙一重なのであります。

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